2022-06-14から1日間の記事一覧

雨の夜ぼんやり流れる (本 4)

彼は昔からいつでも他人のことはどうでもいい人だったので、なんでも話しやすかった。彼の姿が暗い店明かりに浮き上がってるのをじんと見ていたら、あの頃の日常の空気をまるごと思い出した。けだるくて、明日がなくて、燃えていた。 あの能天気ながらも毅然…