2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2022年読み納め 2 (本9)

「花のことと似てるな。どこかの星に咲いてる一輪の花を愛していたら、空を見あげるのは心のなごむことだよ。星という星ぜんぶに、花が咲いてるように見える」 「人はみんな、その人なりの星を持ってる。旅をする人なら、星は案内役だ。そうでない人たちなら…

2022年読み納め(本 8)

おれはたしかに その北極犬のせなかにまたがり 犬神のやうにのそのそ東へ歩き出す まばゆい緑のしばくさだ おれたちの影は青い砂漠の旅行者だ (真空溶媒) この雪はどこをえらばうにも あんまりどこもまつしろなのだ あんなおそろしいみだれたそらから この…