おれはたしかに その北極犬のせなかにまたがり 犬神のやうにのそのそ東へ歩き出す まばゆい緑のしばくさだ おれたちの影は青い砂漠の旅行者だ (真空溶媒)
この雪はどこをえらばうにも あんまりどこもまつしろなのだ あんなおそろしいみだれたそらから このうつくしい雪がきたのだ (永訣の朝)
わたくしのこんなさびしい考は みんなよるのためにできるのだ 夜があけて海岸へかかるなら そして波がきらきら光るなら なにもかもみんないいかもしれない (青森挽歌)
おれはたしかに その北極犬のせなかにまたがり 犬神のやうにのそのそ東へ歩き出す まばゆい緑のしばくさだ おれたちの影は青い砂漠の旅行者だ (真空溶媒)
この雪はどこをえらばうにも あんまりどこもまつしろなのだ あんなおそろしいみだれたそらから このうつくしい雪がきたのだ (永訣の朝)
わたくしのこんなさびしい考は みんなよるのためにできるのだ 夜があけて海岸へかかるなら そして波がきらきら光るなら なにもかもみんないいかもしれない (青森挽歌)