本 1

 

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どんな民族であれ、どれだけ異なる環境で暮らそうと、人間はある共通する一点で何も変わらない。それは、誰もがたった一度のかけがえのない人生を生きるということだ。世界はそのような無数の点で成り立っているということだ。

想い続けた夢がかなう日の朝は、どうして心がシーンと静まり返るのだろう。

 

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これはもう感覚的なことでしかないのだが、まさにその感覚次第で物事は淘汰される。いかなる権力者にも専制君主にも大多数の民衆のうねりは止められない。

「人間の関係」とは結局、人の世のすべてということだ。生死も善悪も愛憎も関係性から生じる。けれど、人生は図式化もドラマ化もできない。現実に神の視点を持たないわれわれは、迷いやすれ違いでしょっちゅう右往左往している。(中略)そうした迷路や荒波を味わい尽くしてなお、つながっていられたときにこそ、確かな信頼関係が生まれる。

 

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カートンは、誰にも気にかけてもらえなかった人生を歩んでいたところに、ほんの一瞬、ルーシーに「あなたも自分のことを大事にしないとだめだ」と言ってもらえただけで、人生が輝いた。

人は人を傷つけもします。でも、傷つける以上に恵みを与えてくれることに大きな希望があると、僕は思いたい。