大好きな本が文庫化された (本 7)

 

本を読んで泣いたのって、人生で2、3回くらい。そのうち1回がこのエッセイ集。大号泣!ではなく、心の底で、静かにチューニングが合う感じ。

初めて読んだのは一昨年。カルチャー誌の本特集で紹介されてるのを2度ほど見かけ、気になって手に取った。文豪の小説とか古典的名著が掲載されるのはよくあるけど、それらに混じりて2度も見かけるってことは、相当面白いのかなーと思いながら、読み進めた。

うまく感想書けないけど、心の澱がすーっと溶けてゆく、悲しいような、痛いような…。宮地さん(著者)の眼差しがすごく優しい。その優しさが琴線に触れて、涙が止まらない。エールを送ってもらってるような気がして、心が穏やかになる。

私がとくに好きなのは、「内なる海」と「弱さを抱えたままの強さ」の2編です。文庫の魅力は持ち歩けることなので、お守りが一つ増えた気分です。

 

ありがとうございました。